いちばんなじみ深い、AlmaLinuxなんですが、ディスクトップ版をインストールしたことが無かった。
LinuxでGUIしないもんなぁ、GUIだったらWindowsあれば良いじゃん。
GUI画面で設定すると、CUIで設定することができなくなると言うか、整合性が取れなくて、GUIでどう設定すれば良いのかわからなかったりするので、Xを入れることはなかったです。
そんなわけで、ディスクトップ版を入れて、どこまで出来るかわからないが、Hyper-Vの拡張機能を使えるようにしてみる。
未確認または出来ていないこと | 理由 |
GPUを使う | 結構ハードルが高い |
音が出ない | これも厳しいがGPUより楽かも |
USB関係 | プリンタはいけるかもしれないが USB シリアルは キツイかな |
まずは、公式からISOをダウンロード
https://almalinux.org/ja/
あれ!、2024/05/09 現在 AlmaLinux の 9.4が出ているので、9.4をインストールしてみよう!
一番使っているLinuxなので、詳しく手順を解説。
ここから、AlmaLinux OS 9.4 DVD ISO をダウンロードする。
手に入ったファイルは、AlmaLinux-9.4-x86_64-dvd.iso であった。
Hyper-V マネージャーを起動して新しい仮想マシンを作る
今後、このメッセージを表示しないにチェック入れても良いかな…ともかく次へをクリック
名前にスペース入れないほうが良いかも…
保存場所は、任意で指定する、上記の例だと、選択したフォルダの下に AlmaLinux-9.4-desiktopというフォルダが作られる
UEFI BIOSを使うので、第2世代を選択
自分のマシンの状況に合わせて、メモリサイズを指定する。
PCには、64GB 搭載しているので、8192MB は 余裕です!
Hyper-V ③で説明した、LAN内から覗くことが出来るネットワーク設定
仮想ハードディスクの容量を300GB にした。
ブート イメージファイルとして、
先ほどダウンロードした AlmaLinux-9.4-x86_64-dvd.iso を指定
要約が表示されるので間違っていないか確認して、完了をクリック
右側の下のブロックから、設定をクリック
セキュアブートを有効にするのチェックを外して、適用をクリック
使用しているCPU が インテル Core i7-13700KF で、インテルによると、
コアの数. 16 ; Performance-coresの数. 8 ; Efficient-coresの数. 8 ; スレッド総数. 24 となっている
同時に複数の仮想マシンを動かすので、元は8個であったが4個に変更してた
ご自身の環境に合わせて、適用をクリック
よくわかっていないが、ゲストサービスをチェックを入れて適用をクリック
仮想マシンを起動したときに、チェックポイントがうんちゃらとうるさいので、チェックポイントを有効にするのチェックを外して適用をクリック
自動開始アクションを何もしないに変更して適用をクリック
自動停止アクションを仮想マシンを停止するを選んで、OKをクリックし、設定を完了する
これで起動する準備が出来た!
文章で書けば、数行なのに、画像を使ったから、ここまでが長かった!
AlmaLinux-9.4-desiktop を右クリックして接続をクリック
ちなみに、起動というのはバックグラウンドで動かすもので、CUIのOSを起動して、TeraTermなどで、操作する場合に利用する
ダブルクリックでも起動する
この画面が起動時の画面、起動 をクリック
当たり前だが、BOOTするので、Install AlmaLinux 9.4 を キーボードの 上矢印 選んで、Enter する
1分間放置しても、ISO イメージのチェックが始まって、インストールが開始される。
日本語が選ばれている事を確認してそのまま、続行をクリックまだ、Hyper-Vの拡張機能が使えないので、マウスの移動がシームレスではないので、メモを取りながらの操作がしずらいテンキーはNumLockをONにしても、使えないので注意
左側からやっていこう!
root のパスワードを設定して、右上の完了をクリック
root や これから設定する、ユーザーのパスワードは必ず控えておくこと
ユーザーを作って、パスワードを設定、右上の完了をクリック
右側に移って、インストール先
まぁ、何もせずに 右上の完了をクリックすれば、設定マークが消える
ホスト名をわかりやすい名前に変更しておこう
今回は、ホスト名を al94d とした。
SMT が 有効になっていると、「CPU の同時マルチスレッドを悪用した攻撃が発生する可能性」があるが、そんな事言われても、使わないと仮想化できないし…このまま行くしかないねぇ
右下の「インストールの開始」をクリック
4分ほどで完了した
インストールが終了するので、「システムの再起動」をクリック
Ubuntu 22.04では、DVDのアンマウントエラーだったのに、AlmaLinuxでは自動的にアンマウントされていた。
作ったアカウントをクリックして、パスワードを入力する。
正常にログインできた!
FireFoxを起動して、ネットに繋がっているかテスト
この状態では、日本語も使えないし、Hyper-Vの拡張機能も使えない。
FireFoxを閉じて、右上のアクティビティをクリックして、画面下の端末アイコンをクリック
リリースされたばかりなので、アップデートは無いようだ。
このまま、Hyper-Vの拡張機能を使えるように設定する
参考URL
【Hyper-V】ホストOSからCentOS7のデスクトップにファイルをコピペする方法(クリップボード共有)
〇xrdp をインストールするために、リポジトリを追加する
RHEL 用にビルドされたスペシャルパッケージを提供する EPELを追加
# dnf -y install epel-release
必要な部分を追加と修正
[epel]のタグで、enabled=1 の下あたりに、priority 行を追加する
priority は 1-99 を指定可, 1 が最優先, 未指定の場合のデフォルトは 99
# vi /etc/yum.repos.d/epel.repo
[epel]
priority=10
enabled=0 の レポジトリは gpgcheck=0 にした方が、チェックなくなるのでdnfの動作が速くなる
これで、xrdp がインストールできるようになる。
# dnf install xrdp xorgxrdp
確認して y を入力してエンター
/etc/xrdp/xrdp.ini を編集する
port=vsock://-1:3389
use_vsock=true
security_layer=rdp
crypt_level=none
bitmap_compression=false
/etc/xrdp/sesman.ini を 編集
X11DisplayOffset=0 これを変更しろとあるが、変更すると使えなかった!値は10のままでよい
FuseMountName=shared_drives
/etc/X11/Xwrapper.config ファイルを作る
# echo “allowed_users=anybody” > /etc/X11/Xwrapper.config
/etc/modules-load.d/hv_sock.conf ファイルを作る
# echo “hv_sock” > /etc/modules-load.d/hv_sock.conf
ファイアーウォールの設定
# firewall-cmd –permanent –add-port=3389/tcp
# firewall-cmd –permanent –add-port=3389/udp
# firewall-cmd –reload
SELinuxの設定
# vi /etc/selinux/config
SELINUX=permissive
xrdp を 有効にする
# systemctl enable xrdp –now
これで、仮想マシン側の設定は終わりである!
端末を終了して、仮想マシンをシャットダウンする。
仮想マシンを終了して 管理者権限でPowerShell を起動して、以下のコマンドを実行
Set-VM -VMName <作成した仮想マシン名> -EnhancedSessionTransportType HvSocket
実際のコマンド
Set-VM -VMName AlmaLinux-9.4-desktop -EnhancedSessionTransportType HvSocket
仮想マシン AlmaLinux-9.4-desktop を起動する!
おぉ!拡張機能が有効になったので、解像度を設定して、接続をクリック
ユーザー名 (この例の場合 mediamix) とパスワードを入力して OK をクリック
マウスの動きがシームレスになり、仮想マシンにコピペできるようになれば、OK
とりあえず、画面が5分で消えるのの防止と、日本語を使えるようにしておきましょうか?
右上の電源アイコンをクリックして「設定」をクリック
電源から、Screen Blank を Never に設定
続いて、keyboard から、入力ソースの+をクリックして、日本語(Anthy)を追加、もともと在った日本語を削除
これで、一度終了して、起動すれば日本語が使えるようになる。
問題は音が出ない!これは困った。
現状サウンドを確認すると、Dummy Outputしか無い!
Ubuntuの設定のサウンドを見てみると
ググってみると、pulseaudio-module-xrdp を 入れると動くらしいのだが、こいつが曲者で簡単にはコンパイルできない
以下によると…
https://github.com/neutrinolabs/pulseaudio-module-xrdp
これらのモジュールは、内部のpulseaudioモジュールAPIを利用します。 これらを構築するには、pulseaudio ソースと設定にアクセスする必要があります。
pulseaudio がアップデートされると、pulseaudio-module-xrdp も コンパイルしなおさなければならないの?ちっと面倒だなぁ
悔しいけど、手を付けないでおきました。